なかま
ガジは きょうも 石を あらう
川のほとりで、ガジはきょうも黙々と石を洗っている。きれいになった石は、しずかにならぶ。
川へ行くと、ガジがいた。やっぱり石を洗っていた。「べつに、たのまれてるわけじゃねえぞ」とガジは言った。だれもたのんでいない。それは、ぷっかも知っている。
ごしごし、ごしごし。よごれていない石まで、ガジは洗う。「きれいになると、気もちがいいだろ」とガジは言うけれど、石が気もちいいのか、ガジが気もちいいのか、ぷっかには区別がつかなかった。たぶん、どっちもなんだろう。
洗いおわった石は、川べりに きれいにならべられていく。ならんだ石をながめながら、ガジはちょっとだけ、しあわせそうな顔をした。乱暴なことばづかいなのに、ふしぎだ。
「ひとつ、もってくか」とガジが言ったので、ぷっかは いちばん丸い石をもらった。きょうの宝ものが、ひとつふえた。
きょうの つぶやき
「だれにたのまれなくても、やりたいことって、あるんだなあ。」