なかま
あめの日は みんなで ほらあなで
雨がふると、みんな自然と ほらあなに集まってくる。なにをするでもない、いい時間。
朝から、しとしとと雨。こういう日は、みんな なんとなく ほらあなに集まってくる。ぷっかが行くと、もうチロとガジとホロさんがいた。だれも さそっていないのに、ふしぎだ。
ほらあなの外では、雨が しずかにふっている。「雨の音って、いいよな」とガジが言った。めずらしく、やさしい声だった。チロも こくりとうなずいた。
ホロさんが、むかしの話を ひとつしてくれた。とくに教訓のない、ただの むかしの話だったけれど、なぜか みんな、しずかに聞きいってしまった。
雨は、なかなか やまなかった。でも、だれも こまっていなかった。やむまで ここにいればいい。それだけのことだった。
きょうの つぶやき
「なにもしない時間を、いっしょにすごせる相手がいる。それがなかま。」