きせつ
くもが ソフトクリームに 見えた日
草の丘にねころんで、空を見上げる。きょうの雲は、なんだか おいしそうだった。
チロと、草の丘にねころんで、空を見ていた。「あの雲、ソフトクリームに見えない?」とチロが言った。たしかに、くるんと まいた上のところが、そっくりだった。
それからふたりで、雲のかたちを あてっこした。ぷっかには、つぎの雲が「とけかけたソフトクリーム」に見えて、そのつぎは「もっととけたソフトクリーム」に見えた。ぜんぶ ソフトクリームじゃないか、とチロに笑われた。
雲は、見ているあいだにも かたちを かえていく。さっきまで たしかにソフトクリームだったのに、いまは もう、ぜんぜんちがうものになっている。
「かたちが かわっても、おなじ雲なのかな」とぷっかが言うと、チロは「さあ」と言って、目をとじた。むずかしいことは、お昼ねのあとで考えることにした。
きょうの つぶやき
「ずっと見ていたいのに、かわっていく。だから ずっと見ていたいのかも。」